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2006年 06月 15日
爆笑しながら納得、中身が濃い、めったにお目にかかれない本に出くわしました。「オーケストラ楽器別人間学」茂木大輔著、新潮文庫、552円です。茂木さんはシュツットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の主席オーボエ奏者を経てN響主席オーボエ奏者、日フィルを指揮して指揮者としてもデビューされています。
裏カバーにいわく・・・あなたの運命は楽器が決めていた!まさかと思ったホルン奏者のあなたは山奥育ちですね。ファゴットを始めたあなたは、最近お人好しになってませんか。友情に篤い人にはトランペットがお勧めで、某首相にはバス・クラリネットがお似合い。これはすべて科学的?な結論です。楽器と人の関係を人気オケマンが、爆笑的に論じる禁断の音楽書。あなたが演奏すべき楽器が、これで決まる。 ――私もまさか、と思いつつ読了しましたが抱腹絶倒、感服納得。数々の挫折にも懲りず、また挑戦したくなってきました。 第1章は、どんなヒトがどんな楽器を選ぶのか。スタートはフルートから。『あるフルート奏者 北国出身、どことなくクリスタル クールな楽器であるフルート奏者の出身は、暑いところではないはずだ。むしろ北国であろう。北欧出身のフルート奏者が多いのもうなずける。』おっと、私はもちろん奏者にはなれませんでしたけどまだフルートを「所持」してはいます。かなり当たっていますね。実は私の先祖は江戸時代までは青森人であったようです。 『しかし、一方では洗練されたイメージ、というものも欠かせないので、東北の寒村で「かんじき」を履いて1メートルの雪を踏み、木造校舎の学校に通い(生徒数合計8)、大根の葉のみそ汁で育った、赤いホッペの「わらしこ」、というわけにはいかない。北国、洗練の両方をみたす土地となれば、これはどうしても北海道。それも札幌出身以外にはフルート奏者はありえないことになってしまう。』実は私の弟は転勤で札幌に参りましたらすっかり気に入って住み着いてしまい、もう30年になります。私もこういう血がありますね、きっと。 第2章は、いかなる楽器がいかなる性格を作るのか 『フルート 冷たさも軽みもそなえた貴族的エリート』うーん、貴族的エリートとは嬉しくも外れましたが第一印象がどうもニヒルなようですが、一皮むけば軽はずみの極致でして、挙句の果ては双子座で軽率にして冷静と自分でもよくわからない性格です。 『音色 フルートの音は神秘的で柔らかい。また、リード、弦などの振動体を持たないために、そのアタック(音の始まり)もまた若干の柔らかさを持っている。こうしたことから、フルート奏者の性格は、人当たりがよく、やや優柔不断であろうと思われる。』外ヅラがよく深く考えないので決断は速いが本質はかなり優柔不断です。 『また、初心者のうちは大きい音が鳴らず、ヘタクソでもそれなりの音がするばかりか、失敗しても大事にならないところから、奏者は上達の過程において自我・プライドを傷つけられることなく育つ。』アルトサックスを借りてきて家で吹いてみたらベラボーにでかい音でだめだコリャ、といことがありました。続けていれば良かった。『このことは熱く燃えた体当たり的な性格よりも、むしろ冷静で客観性をともなった、学者肌の性格に奏者を導く。どことなくピントのぼけたような奏者が混じるのは、柔らかいアタックの作用であろう。』ピントがぼけた奏者には、なりそうですね。 『演奏感覚 楽器はおおむね金、銀などの貴金属であり、高級感が漂う。従って奏者には、それなりに上品な雰囲気がそなわる。金属とつねに触れ合っている事は、奏者にいささかの冷たさ、冷静さを与える可能性もある。またフルートやピッコロは大変軽く、コンパクトであるために、移動や組み立てなどで奏者にかかる負担は極小であり、この楽器を選んだ事を後悔している奏者はほとんどいないものと思われる。』最初にヤマハのカレッジモデルを買ったのですが吹きもせずに「ケースがさえない」「風格がない」などと買い替えました。小型・軽量は私にぴったりで、またフルートが現存しているのも、そのコンパクトさゆえで、ベースなどのかさばる楽器は「宝の持ちぐされ」との家人の厳命でしかるべき人のもとで活躍しているようです。 巻末に『NASAでも用いられている最新の「心理学データ」に基づき作られた(ウソ)』という[特別付録楽器別適正判断クイズ]があり、YES/NOをやって見ましたところ、ナ、なんと 『あなたの性格的特徴は、クールでやや外見を気にする、几帳面なタイプです。そして有名なもの、既存の価値観を疑いなく受け入れて、自分のものとしてしまう素直さも持っています。 そんなあなたにぴったりなのは「フルート」でしょう。フルートならば、あなたが嫌うような、口にものを突っ込んで妙な顔になって演奏する必要もなく、ときに応じてその場の主役になる事も簡単です。』恐れ入りました。 そもそもはハービーマンを目指したがへたの横好き横笛悲し では、また来週お目にかかります。 ※リサイクル・ベンチャー「資産売却課」ネットオークション
by itabashi_1
| 2006-06-15 15:03
| 音楽
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