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2006年 05月 12日
ドタリ顔面近く本が落下!愛猫ココが「起きろっ」とばかりに山積み本を崩しにかかり朝のご挨拶です。布団右手の新書・文庫用の本棚上に単行本が平積みで山をなし、天井まではかなりの余地があるので、ココにはパラダイスです。比較的最近の読みかけ本は寝ながら手に届く所にあり、ココおすすめ本では忘れていたものに再会したりで感謝多々です。
今朝のおすすめ本の一冊は『藤本義一文章教室』PHP研究所刊。扉に89年5月購入とあり、懐かしの再読でした。一番の再発見、「自己の文体獲得は<子守唄>の写文がお薦め」。長い歳月を経て、風雪に耐え、やさしく(平易)で、深い悲しみや歓びをしまっていて、情感が溢れている。作者が二十歳の頃にプロの劇作家を夢みて、試みたのが子守唄の写文であったそうです。 ――ねんねんころりよ おころりよ 坊やはよい子だ ねんねしな 坊やのお守はどこへ行た あの山越えて里へ行た 里のおみやになにもろた でんでん太鼓に 笙(しょう)の笛 おきゃがり小法師(こぼし)に犬張子 そんなもんかね、と思って書いてみましたら、なかなかよろしいようです。氏の言わんとするのは『文章を省略していくと文体(自己の)が現れてくるものだ』と、なかなか難しいのですが縦書きでゆっくり書いていくと日本語のDNAが蘇ってくるようでした。頭の中にメロディも出てきて10歳の時に亡くなったお祖母ちゃんのことを思い出したり、また字面もやさしくて癒し効果もあるようにも感じられました。 ちなみに氏の文章教室は『人はみな詩人である。』で始まり、この教室の席には誰でもすわることができる。文章とは難解なものでなく、あそび友だちのようなものだからである、と展開されていきます。 また『真の自己中心者になれ』とも問いかけ「人はみな詩人」であると前述したが、そこをもう少し掘り下げると「人はみな犯罪者」というショッキングな表現も成り立つ。犯罪というのは、その根底にあるのは欲望である。金が欲しいとか相手が憎いとかいう欲望が渦巻いていたがために、他人の物を盗んだり、人を殺したりしてしまう。ただ、彼らは「自分の欲望」を一人占めにしようとした愚か者である。詩というものは、あくまでも、自分の心の中に純粋な目をもつことだ、としています。直木賞作家でもあられますが大阪読売テレビ発の「11PM」での味のある舌鋒の名司会ぶりを思い出しました。 もう一つ印象に残ったのは「ひと味違う文章にするため」の衣装と意匠、でシェイクスピアのハムレットの一節が紹介されていたところです。 ――懐中の許すかぎり、服には金をかけた方がいい。奇抜なふうを見せるために金を費やしてはてはならない。立派になさい。しかし華美であってはいけない。なぜなら、衣服は往々に人柄を表すものだから。(この一節の服とか衣服とかいうところを「文章」にしたらいい) 直球で真正面からいくべきで曲球後からついてくる では、また来週お目にかかります。 ※リサイクル・ベンチャー「資産売却課」ネットオークション
by itabashi_1
| 2006-05-12 11:00
| 本
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